質の高いあかりを提供する超高演色LED SEP1Aシリーズ
演色AAA色評価用蛍光ランプと同等の性能を持つ照明器具をLEDで実現
超高演色LEDご紹介動画 (1分54秒)
SEP1Aシリーズは、平均演色評価数 Ra だけでなく、特殊演色評価数 Ri まで規定した高演色LEDデバイスです。これにより、色評価用演色AAA蛍光ランプと同等性能の照明機器がLEDを使って実現できます。
独自の演色性向上技術で開発されたSEP1Aシリーズは、高演色を達成しつつ、業界最高クラス(1)の発光効率を維持できるため、AAA蛍光ランプと比較すると2倍以上の省エネ効果(2)を達成しています。そのため、高い演色性が求められる、タスクライト、美術館、博物館などの照明機器の光源にもご使用いただけます。
さらに、紫外成分を抑え、展示物を変色させにくい効果が期待できるLEDデバイスです。
(1)2022年3月28日現在、当社調べ
(2)照明器具の設計によって省エネ性能は変わります。
特長
- 高い演色性で本来の色を忠実に再現
5000 K において: Ra = 95(Typ.), Ri = 90(Typ.)
その他の色温度: Ra = 90(Typ.), Ri = 90(Typ.) - 幅広い色温度のカスタム対応も可能:2700K ~ 12000K
- 高い発光効率 (142 lm/W )
パッケージ
- L×W×H:2.8×3.5×0.7mm(外形図)
- 端子部Pbフリー
- 高放熱パッケージ θ(J-S) = 25 °C/W
用途
- シーリングライト、ダウンライト、間接照明など
一般家庭照明、オフィス照明、店舗用照明 - 繊維、印刷、製造業など
検査用照明、色評価用照明
- 撮影用光源など
フラッドライト、リングライト
製品概要
(条件: IF = 50 mA, TA = 25 ℃)製品名・データシート | 色温度 CCT(Typ.) | 光束 Φv(Typ.) | 発光効率 η(Typ.) | 直流順電圧 VF(Typ.) | 平均演色評価数 Ra | 特殊演色評価数 Ri |
---|---|---|---|---|---|---|
SEP1AQ1L92LL | 5000 K(3) | 22.0 lm | 160 lm / W | 2.75 V | 95以上 (3) | 90以上 (3) |
SEP1AQ1L92SS | 18.0 lm | 120 lm / W | 3.00 V |
(3) 2つのLEDを組み合わせて使用した場合の特性値。JIS Z 9112における高演色形クラス4、演色AAA相当。
サンプルのご依頼やご質問は下記フォームからご連絡ください。
当社LEDの超高演色化技術
図1. 基準光源と白色LEDのスペクトル
図2. 等色関数
図3. 演色性向上方式の違い
演色性と発光効率はトレードオフの関係にあります。
太陽光に対応した基準光源(図1)のように、フラットなスペクトルにすることで演色性を高めることができますが、それには多くの種類の蛍光体を必要とします。蛍光体の種類が増えると光の変換効率が低下し、結果として発光効率が下がるためです。
当社はそのトレードオフを改善するために以下の技術を開発しました。
- ヒトの色覚を表す等色関数(図2)の原理をシミュレーションに加えることで、励起光および蛍光体構成を最適化。演色性と発光効率のトレードオフを改善。
幅広い色温度でRiまで規定した超高演色を実現
5000Kにおいて:Ra ≧ 95、 Ri ≧ 90
その他色温度において:Ra = 90 (typ.)、 Ri = 90 (Typ.) -
励起光に長波長の青色LEDチップを採用することで、蛍光体の光変換効率を改善。透過光も活用し、発光効率を向上。
142 lm/W
また、長波長の青色LEDチップを採用したことにより紫外成分を抑制。展示物の変色を抑える光になっています。(図3)
日本印刷学会推奨規格を達成 色評価に最適な演色性
光源がものを照らしたときのものの見え方の性質を「演色性」といいます。
そしてその演色性を測る指標が「演色評価数」です。
太陽光(基準光源)で照らした際の見え方を100点満点とした指標であり、中間色系の試験色R1からR8の平均値が「Ra(平均演色評価数)」、原色系を含む試験色R9からR15の各値が「Ri(特殊演色評価数)」です。
演色評価数として使用されるのはRaが一般的ですが、実際はRaが高くても原色系のRiが低いと色の再現度は低くなるため、Riにおいても高い数値を追求しました。
SEP1Aシリーズは、Ra = 95 (typ.)、Ri = 90 (typ.)と、高い演色性を実現しています。
さらに、SEP1Aシリーズは日本印刷学会の推奨規格を達成しており、演色AAAの色評価用蛍光ランプと同等の演色性を持っています(下表参照)。
原色系も含め幅広い色を忠実に再現できる色検査に最適な光源です。
日本印刷学会推奨規格、演色AAA色評価用蛍光ランプ、超高演色LED SEP1Aシリーズの実測値との比較
超高演色で高効率 用途例:色検査用照明
SEP1Aシリーズは、日本印刷学会の推奨規格を達成しており、演色AAAの色評価用蛍光ランプと同等の性能を持つ照明をLEDを使って実現できます。
さらに、142 lm / W という業界最高クラス(1)の発光効率は、演色AAA色評価用蛍光ランプと比較すると2倍以上の省エネ効果(4)を達成します。
色の評価など、色の再現性が重要な検査環境に使用する照明の光源に最適です。
(4) 照明器具の設計によって省エネ性能は変わります。
演色AAA色評価用ランプとSEP1Aシリーズとの見え方の比較
自然光に近いが照らした物を変色させにくい 用途例:展示物照明
演色AAA蛍光ランプに含まれる短波長の青色成分は、展示物を変色させる原因になります。
SEP1Aシリーズは、独自の演色性向上技術を用い長波長の青色LEDチップと組み合わせることで、高い演色性を維持しつつ、展示物を変色させにくい光を実現しました。
写真や美術品などの展示物の照明機器にご使用いただくと、展示物が持つ本来の色を忠実に再現しながら、演色AAA蛍光ランプより展示品の変色を抑えることができます。
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